同僚「連休何してましたー?」
私「うーん...まぁ...ゲームしてたくらいですね...あなたは?」
同僚「自分は軽く旅行して話題の映画見に行ってジム行って技術書の積読消化して彼女とデートして友達と徹夜で麻雀して飲み会して休み明けのMTGのアジェンダ用意して気になってたライブラリで遊んでみて...あとエルデンリング面白くて一気にクリアしちゃいました笑」
私「わァ...ァ...」
※ フィクションです。
はじめに
全国の 1 日 1 ターン行動のエンジニアのみなさん始めまして。
プラットフォーム部の zunda です。
意識の高い人の行動力、すごくないですか?
自分の所属するプラットフォーム部や、他の部署の方々もすさまじい行動力の方、多いです。
「休みの日なにしてた?」の話題で軽く 3 分以上は途切れず話せたりします。
それに対して自分は、
- 平日は終業後疲れ切り、YouTube でおすすめ動画を適当に流して気がつけば深夜。
- 休日もなにか新しいことをする気力はなかなか湧かず、家でごろごろ。
単なる性格の違い、気質の違い、とも言えます。
でも、本当はなにか新しいことをなにか始めたいのに、なかなか行動に移せずにいるのはつらいものありますよね。
エンジニア的にも(賛否ありますが)、業務時間外であってもどんどん技術書を読んだり新しい技術を試したり。
そういうエンジニアこそ仕事もバリバリこなせそうだし、食いっぱぐれなさそうです。
このまま何もせずに無駄に歳を重ねていっていいんだろうか...?という不安もあります。
なんとなく新しい経験、もちろん業務に関係あることじゃなくても、娯楽、趣味、どんなことでも新しいことをどんどん経験していく人生のほうが 今際の際に後悔しなさそうです。
そこで、意識が低い人であっても人生を変えるための方法を考えて、実践してみました。
ここで言う「人生を変える」というのは、意識の高い人から見れば本っ当に些細なことです。
やろうと思えば明日にはできちゃうかもしれません。
しかし自分のような意識低めの人間にとっては、これまで手癖で生きてきた道からちょっとでも航路をずらすことができたら十分素晴らしいことだと思っています。
それに行動自体はほんのちょっとしたことでも、自分の人生は自分でコントロールできる、という実感を持つことができて楽しいものですよ。
(文字にしてみると当たり前のようなことですが...)
考え方
とにかく「手間のかからない方法を選ぶ」ことを最優先とします。
今回の方法ではメモを使うのですが、エンジニアならふと
- この方法ならこのサービスを使えばうまくハマりそう!
- 普段使っているエディタにこの拡張機能を入れれば...
- むしろこの方法に合ったエディタを自作しちゃう?最近試したい言語があって...
という考えが脳裏をよぎったりします。
やめましょう。自分が常に起動しているようなメモアプリ、もしくは OS 標準のメモ帳を使ったほうがいいです。
凝ったことをしようとすると絶っっっ対に続かなくなります。
「習慣を変える」とか「〜を鍛える 10 のトレーニング」みたいな書籍を読んだことはありますか?
あれって結局続かないですよね(断言)。
推測にはなるのですが、あれは書籍という媒体の都合上複雑な手順を一気に摂取することになり、日常との乖離が大きくなりすぎるからだと思っています。
これまで何もしていなかったところに、いきなり 10 ステップからなるメソッドを習慣的に取り入れるのは無理がありますよね。
(かといって 1 ステップしかなかったら、薄すぎて売れなさそうです)
実際に行動し、習慣化するためには、いかに日常に無理なく溶け込ませるかが重要です。
今回も、とにかく楽をすることだけを考えましょう。
(おまけ) メモについて
自分は Obsidian というアプリを使っています。
https://obsidian.md/
- ローカル保存なので、会員登録やログインなしでいつでも使える
- マークダウンで書けるので、段落や箇条書き、チェックボックスが簡単に書ける
- 「デイリーノート」という機能で、ワンクリックで日ごとのメモを作成できる
- 動作が軽め
という特徴があり、開きっぱなし書きなぐりのメモアプリにはかなり最適です。
普段使っているメモアプリがとくにない方、ぜひお試しあれ。
手順
1. 自分の興味を持っていること、やってみたいことをメモに書き出す
例えば、自分の場合は
- 業務でたまに GCP を触る(& クラウドエンジニアに漠然とあこがれがある)ので、資格を取って体系的な知識を習得したい。
- これまであまり旅行行ったことがないので行ってみたい。(あったかいところがいいな)
と思っていたので
## Google Cloud Associate Cloud Engineer を取る ## 沖縄旅行に行く
この 2 つにしました。
ここでは最終的に選んだ 2 つしか書いていませんが、ブレスト的にいろいろな案をだして優先度をつけていくのがオススメです。
また、この作業も一気にやるのではなく、思いついたそばからちまちまと書いていくのがいいです。
負荷が少なくなることはもちろん、ふと「やりたいなー」と思ったらどんなことでも書き出す習慣がつくと尚 Good です。
1 つ注意点として、あまりここで凝らないようにしましょう。
ここで各項目をカテゴリに分けたり、ひと目で見やすい表形式にすることはあまり意味がないです。
2. やることを決めたら、小タスクに分解する
いくら「資格を取る」「旅行に行く」と強く決心したとしても、それだけではなかなか行動に移せません。
特に自分のような意識が低い人間は、未知のタスクに対して労力を過剰に見積もってしまい、「気力を溜めるために一旦休もう」「休日の元気なときにやろう」と先延ばしにしてしまいます。
そこで、目標達成に必要な全工程を書き下します。
## Google Cloud Associate Cloud Engineer を取る - [ ] Udemy で模擬試験を購入 - [ ] 模擬試験 1〜4 でそれぞれ70%取れるようになるまで周回 - [ ] 模擬試験1 - [ ] 模擬試験2 - [ ] 模擬試験3 - [ ] 模擬試験4 - [ ] 公式模擬試験を合格するまで周回 - [ ] 試験申し込み - [ ] 会社に経費申請 - [ ] 受験 ## 沖縄旅行に行く - [ ] 日程を決める - [ ] 天候を確認 - [ ] 費用を見積もる - [ ] 航空券 - [ ] 宿泊費 - [ ] バイクレンタル費 - [ ] 会社に有給申請 - [ ] 行動計画を立てる - [ ] 購入する - [ ] 航空券 - [ ] ホテル - [ ] レンタルバイク - [ ] 着替え準備
こうすることで見通しがよくなり、各工程にどのくらいの手間がかかるか把握しやすくなります。
また、前の工程がトリガーとなり自然と次の工程へ着手するようになり、意外なほどスルスル進められるようになります。
さらにさらに進捗が可視化され、モチベーションもアップします。
※ ちなみに弊社は福利厚生により、上長の承認があれば社員の資格取得にかかる費用は全額負担してもらえることをこっそり宣伝しておきます。
3. ざっくり期限を決める
期限を決めると、その日から逆算して「そろそろ始めないとなー」という気持ちを抱きやすくなります。
この方法のキモは最初の 1 タスクをいかに始めるか、です。
なので、この「そろそろ始めないとなー」の気持ちは重要です。
ただ、厳密に決めすぎると、外的要因や体調でうまく進められなかったときに投げ出したくなってしまうので、あまり細かく決めないようにしましょう。
目標の難易度にもよりますが、 1 ヶ月単位より細かくする必要はないと思っています。
(ちなみに今回の場合、Google 資格は Udemy のセールがトリガーになり、旅行は安い時期に行きたかったので、最初の 1 歩が始めやすかったです)
結果
Google Cloud Associate Cloud Engineer 合格できました。
沖縄旅行も行ってきました。 (梅雨時期だったので、あまり景色が綺麗じゃないですね...また行きたい...)
おわりに
以上、自分の体験をもとにした人生の変え方でした。
なかなか新しいことができていなかった自分でも
- クラウドに関する知識量が全く証明できない状態から、少なくとも Associate Cloud Engineer を持っている程度には知識があると証明できる
- 沖縄に行ったことがない状態から、少なくとも 1 回沖縄に行ったことがある
といった風な人生に変えることができました。
もし意識の高い方がここまで読んでいたら、「なにも変わってないじゃん!」「単なる自己満足じゃん!」と思われるかもしれません。
確かに自己満足だとは思います。 変わったのは自分の意識だけで、世の中には何の影響は与えていません。
自分の行動ですら、なにか大きく変わったようなこともありません。
でも、自分のように意識低く、普段なかなか新しい経験への行動を起こせない人にとって
人生の航路をちょっとでも変える経験を積み重ねること、変える手段を持つことはとても大きいのではと思っています。
1 日 1 ターン行動のエンジニアのみなさんも、ぜひおきがるに人生を変えてみてはいかがでしょうか。
単純に楽しいですし、老後の後悔が減るかもしれません。
もしかしたら、人生の大きなターニングポイントになるかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。